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サックス奏者にとっての顔面神経麻痺7 [音楽]

で、今日が本番である。
顔回りの筋肉はもうほぼ回復していた。これならいけるかも知れない。
楽器を組み、息を入れてみる。
少し違和感は残るものの、これならいけるだろう!



昼のリハはセーブ気味に吹こうとするのだが、
ついつい吹けるようになったうれしさのあまりセーブを忘れてしまう。
楽器が吹けることってこんなにもうれしいことなのか。
高校のとき初めてサックスを触ったときの、
あの感触に似たうれしさをかみしめながら吹いた。



当然、晩からの本番では若干バテてしまいましたが(^^ゞ



結局、麻痺から1ヶ月ほどで回復できたことになる。
でも、あのとき舌のしびれをしばらく我慢していたら・・・
耳鼻科に行くのがもう少し遅れていたら・・・
そんなことを考えると本当にぞっとする。



もし、ここを見てくれている人の中に管楽器をされている方がいらっしゃったら、
ここを参考にして頂いて、是非とも気をつけて下さい!


サックス奏者にとっての顔面神経麻痺6 [音楽]

7/30にまた演奏会があるのだが、
今日の時点でまだ打楽器にしようかどうか迷っていた。
今回はエキストラの立場なので当然打楽器に行くことに気が引ける。
そこの指導者の方は打楽器でも出演して下さいよ~
と言ってくれるのが逆に申し訳なくて…



サックスの方は1週間前に比べるとかなり良くなっている。
右口元を手で押さえてやると息が漏れることなく吹ける。
だからソ~ド♯はOKだ(^^ゞ
この回復の早さから行くと、一週間後には吹けそうな気はするのだが、
この調子で回復する補償もない。



今回はテナーサックスはもう一人いるから、
当日様子を見て判断することに決めた。


サックス奏者にとっての顔面神経麻痺5 [音楽]

うちの所属する吹奏楽団が、今日とある野球の開会式に行進曲を演奏した。
私はサックスではなく、シンバルで参加した。
また、午後からは別の演奏会。これもサックスではなく、ドラムで参加した。



前からドラムを遊びで叩いたりしてたのがこんなときに役に立つとは思いもしなかった。



リハビリの成果が少しずつ出てきてはいるんです。
ロングトーンも4秒間くらいならできるようになった。



引き続き後遺症の不安と戦いながらリハビリに励んだ。


サックス奏者にとっての顔面神経麻痺4 [音楽]

今日は退院の日である。
でも、麻痺が治っているわけではない。
「これ以上点滴を打ってももう効果はない」ので退院である。
これから後遺症が残るかどうかはリハビリの成果によって左右されるのだそうだ。
幸い私は軽症の部類なので、後遺症が残る可能性は低いということであるが、
一般に「治癒」した状態と、サックスが吹ける状態になるまで「治癒」した状態では
やはり意味合いが違うだろう。



一生サックスが吹けなくなる恐怖をかき消すように、毎日リハビリに励んだ。


サックス奏者にとっての顔面神経麻痺3 [音楽]

本来ならば土曜日は所属する吹奏楽団の練習日であるが、当然休んだ。
毎日リハビリを続ける。リハビリといっても、鏡の前で怒った顔や笑った顔、
あいうえお・・・と大きな口を開けたりと、少し間抜けなモノである。
それにプラスして、サックスのアンブシュアを良好に保つために必要な筋肉、
唇回りなどを動かすリハビリも自主的に加えた。



しかしこれが全く動かない。



口元をイーってするのはできるが、すぼめることができず、
ひょっとこのように醜く口が歪んでしまう。



風呂は毎日一時帰宅してるのだが、そのたびにマウスピースを吹いてみる。
変わらず空気音かカラスの鳴き声である。



右目の涙は、まぶたが動かないせいなのかよく分からなくなってきた。




サックス奏者にとっての顔面神経麻痺2 [音楽]

しばらくは入院生活も気楽でいいもんだと、のんきに構えていたのだが、
あることに気づき、顔が青ざめた。



この状態でサックス吹けるのかな・・・



高校から始めたサックス、今となっては僕の生きがいでもある。
もしこれがダメになると、人生の楽しみが半分もぎ取られるようなモノである。
風呂に入りに一時帰宅したついでに、おそるおそるマウスピースにリードを固定し、息を入れてみた。



スーーーーーー



右の口元から息が漏れ、むなしく空気音が続くばかりでした。
色々アンブシュアを変えてみても、空気音か、カラスのような間抜けな音しか鳴らない。



マジで一瞬死のうかと思った。必死で妻と子供の顔を思い出し、思いとどまった。


サックス奏者にとっての顔面神経麻痺 [音楽]

ホントはもっと早くここに書きたかったことであったけど、
なんだかんだでひと月遅れです(^^ゞ
でも、これは吹奏楽を楽しんでいる皆さんに
是非とも知識として持っておいて欲しいことなので、
遅ればせながらここに記します。



この日、僕は「顔面神経麻痺」で入院しました。
1週間ほど前から舌が変な感じで、味がおかしく感じていて、
何を食べても脂っこい感じがしていました。
何か舌の病気かなと言うことで近くの内科に行こうと段取りをする内に、
今度はまばたきがおかしくなり、右まぶたがどうやっても動きがトロイ。
鏡で自分の顔を見てみると、顔右半分の筋肉が動かないか、鈍いことに気づいた。
内科で診てもらうと、多分顔面神経麻痺だという。
しかも、これは耳鼻科の病気だそうだ。
それで今日耳鼻科に行ってみたのだが、
なるべく早く処置をしないと後遺症が残ることもあるそうだ。
確実に直すためには一週間ほど入院し、点滴を打ち続けるのがいいという。
仕事のことが心配ではあったが、上司がこころよく薦めてくれたのもあり、
入院することにしたんです。



そんなこんなで昼過ぎまでにバタバタで入院準備をすませ、
生まれて初めての入院生活が始まったのです。



                                つづく




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